20200305-0306 御前崎採集 2日目
2日目です。
今日も昨日と同じ場所を見て回ります。
昨日海が荒れていたのでもしかすると新しい打ち上げがあるかもしれないという期待を胸に、バスに乗って白羽小学校前のバス停へ。そこから一路海を目指します。
海岸に到着。昨日より風と波がおさまり穏やかになっています。これなら昨日探せなかった場所も探せる。
まずは西へ移動して採集をします。昨日歩いた打ち上げ帯を再度確認していると・・・
ヒメハラダカラ発見!!
流木に埋れていて見つけにくかったですが見つけられました。
西の端にたどり着きクチグロキヌタを採って東へ引き返します。歩いている途中、こんなものを発見。
誰かが作ったものでしょう。
東に進んでいくと、クロハラを発見。
割れているので置いて帰ります。
クロハラは串本に行けば採れますからね。
そして、本日2個目のヒメハラを発見!
満足しました。こんなにヒメハラが採れるとは!!
去年の1月に行った時には1個しか見つけられなかったのですが今回は合計5個も採集できました。擦れていますけどね。
そのあとは目ぼしい収穫はなく、次の浜へ移動。
灯台下に行く前に昨日は高波で行けなかった小さな浜があったのでそこに寄ってみると、クチグロキヌタを発見。それ以外は特にありませんでした。
灯台下に到着し、早速ツグチガイを探します。
昨日採りすぎたせいか、あまりありませんでした。
それでも2個発見。そのうち1つは良品でFDでした。
その後昨日と同じカフェで食事をとった後、もう採集する貝が浜に残っていないので御前崎灯台周辺を散策します。
中央の画像の左端付近に富士山が写っています。
そして、明日の合格発表のせいで精神状態がおかしくなってきたので、御前崎に打ちつける波の音を聞いてリラックスし、付近の神社の参拝に赴きました。
1箇所目は御前崎灯台にほど近い高台にある駒形神社。参拝して合格祈願を行いました。
次に白羽神社は向かうのですが、「猫塚」と「ねずみ塚」があるという案内を見かけたので、ネズミ好きの私は迷わず訪問。
ねずみ塚の方が豪華で、展望台までありました。
展望台へ向かう道。
潮岬灯台に行く時に通る道を彷彿とさせます。
(この記事は串本で書いているんですけどね)
展望台に到着。遠州灘が一望でき、リラックスしたい時にはおすすめの場所です。
展望台の周囲はツバキに覆われており、椿の花がいたるところに咲いていました。
ねずみ塚の展望台から数kmほど歩き、2箇所目の白羽神社に到着。合格祈願を行い、バスに乗ろうとバスの時刻表を見ると、次のバスはなんと2時間後。これなら歩いた方が早いと考え、浜岡営業所まで歩くという暴挙に出ます。
しかしながらあと1.5kmというところで体力が尽き、バスに乗車。浜岡営業所で乗り換えて菊川駅へ行き、そこから普通列車で浜松へ。浜松駅で夕食をとり、新幹線で帰還しました。
新幹線の中のニュース。3月14日にこれは無くなってしまいました。よく見ていたので残念です。最後に見れたのでまあ良しとしましょう。
無事に帰還し、翌日の合格発表のことを考えることなく前日を過ごせたので多少楽になりましたし、採集結果が予想よりも良かったので、風でウキダカラとツグチガイが飛ばされたことを除けばとても良い採集になりました。
字数が多くなったので結果のまとめはまた別の記事にします。
3/5の歩行距離
3/6の歩行距離
次は沖縄採集の記事です。(御前崎の結果と順番が逆になる可能性大です)
20200305-0306 御前崎採集 1日目
3/1の中紀採集のすぐ後、精神状態を安定させるためと、ヒメハラとツグチが大量に欲しいという理由で御前崎に採集に行きましたので記事にします。
3/7が合格発表なので前日の地獄を緩和しようという考えで1泊2日で採集へ。
まず、新幹線に乗って掛川へ行き、掛川から在来線で一駅東の菊川駅まで向かいました。
下車した瞬間、かなり強い風が吹いていたので、打ち上げ状況への期待が高まります。
菊川駅からはバスを浜岡営業所で乗り継ぎ、白羽小学校前のバス停で下車。そこから一路海岸を目指します。
海岸に到着し、強い西風が吹き付けていて前に進むのも難しく、砂が飛び散って体に当たるのが痛い状況で、懸命に探していると・・・
クロハラダカラ発見!!
御前崎で割れていないクロハラを見つけたのは初めてです。上から見た瞬間これはクロハラだとわかりました。歯を見ずともすぐに判断できるようになるとは思ってもいなかった。
そして、ひたすら海岸を西に進んでいると、目的のものが見つかりました。
ヒメハラダカラ発見!!!
暴風の中を歩いて探した甲斐がありました。その後西の端につき、折り返して灯台の方向へ向かっていると、立て続けに2個もヒメハラが!
最高の気分です。
一度に3つもヒメハラが採れるとは…さすが御前崎!
このほかにもクチグロキヌタやハナマルユキのFDなどがありました。
その後海岸をひたすら東へ歩き、13時ごろに灯台下に到着。すぐそこのカフェで昼食をとり、暴風の吹き荒れる灯台下でツグチガイを探します。
この画像からもこの日の風の強さがお分かりいただけるだろうと思います。
手袋をつけて貝溜まりを掘っていると・・・
ツグチガイ発見!今回の採集の2つ目の目的も無事に達成しました。
さらに探し続けていると、御前崎では珍しいと思われるものを発見。
2個目の御前崎産のウキダカラ!!!
去年の1月に来た時にもウキダカラを採っていたので、累計2個目です。
しかし、この後悲劇が。
それはクロダカラのFDを発見し採集しようとしたときのこと。
ツグチガイとウキダカラの入ったチャックつきポリ袋からうっかり手を離してしまい、暴風に吹き飛ばされてウキとツグチが海の藻屑になってしまいました。さらにクロダカラのFDを見失ってしまいました。
砂に足をとられるのでうまく走れず、風速15メートルの風で飛んでいくチャック付きポリ袋を追うのは、ナンヨウダカラを日本で自己採集することよりも難しいでしょう。
まあ、やってしまったことは仕方がないので気を取り直して採集をしていると、再びツグチガイが採れました。今度は絶対に飛ばさないよう、ズボンのポケットに入れます。
そしてアヤメケボリを発見。ツグチガイ以外のウサギが採れるととても嬉しいですね。(マメウサギを除く)
結局、ツグチガイは累計8個(1個は飛ばされたやつ)採れたので結果オーライです。
その後御前崎灯台から撤収し、本日泊まるホテルへ向かいました。
明日は風がおさまっていて欲しいと願いつつ就寝。
翌日に続く。
20200301 中紀採集 [後半]
この前の続きです。
南部ロイヤルホテルを出発し1000に向かいます。
到着してすぐ、何やら白黒のタカラガイが。
クチグロキヌタです。
御前崎や房総では普通種ですが、和歌山県では比較的珍しい種になります。自分の採集記録を見返したところ1000での採集は12年ぶりでした。
次に出てきたのはセロガタケボリ。テンロクケボリと似ていますが、点が7つあるのでこの個体はセロガタケボリです。これも中紀では初採集。(過去にテンロクケボリは見かけましたが)
そのすぐ近くには、これも房総と沖縄でよく見かけてなぜか和歌山では少ないアジロダカラを発見。
背面の擦れた色が赤みがかったクリーム色なのでアジロで確定です。カバホシだと茶色になりますから。
途中経過。
ウキもカノコも順調です。このままいけば10個くらいありそう。
しかし、期待とは裏腹にウキは3個しか採れずカノコとカバホシがそれぞれ4個を超えてしまう。浜の端に到着した時、ウキダカラよりも珍しいものを見つけてしまった。
イボダカラの良品!!!
しかし肝心なところでピントが合ってない…
残念ながら艶は無かったですがほぼFDに近い個体でした。
1000でのイボダカラの採集個数は15年間で4個で、この個体で5個目です。
イボダカラは私が一番好きなタカラガイでもあるので、ウキダカラが採れないことへの不満など消え去ってしまいました。
その後も着実にカノコが増えていっただけでめぼしいものは無く、1000から撤収。
さらに西のポイントを目指します。
1000から歩くこと約1時間半、岩代駅に到着。
駅前の浜を物色すると、ウキダカラがある程度であまり貝はなく予定より1時間早く撤収。
岩代王子。電車の到着まで時間があったので立ち寄りました。
そして南部駅に到着。と同時に激しい雨が…
何というベストタイミング!
しかし、帰りのくろしおまで1時間半もあるので駅の中に籠もっていました。
その後無事くろしおに乗り、帰還しました。
採集結果
堺漁港
コセンジュガイ×3(うち2個体は肉入りで中身が取れず処理断念)
エビ網の漁労屑より採集。水深70m
4方向から撮影
1000と岩代駅周辺
イボダカラ、ウキダカラ×5、カノコダカラ×8、エダカラ、カバホシダカラ×4、アジロダカラ、クチグロキヌタ、サバダカラ×4、コモンダカラ、ツマムラサキメダカラ×3、サメダカラ×2(うち奇形1)、シボリダカラ(矮小、15mm)、チャイロキヌタ(FD1)×3、メダカラ(FD)、カモンダカラ、ベニイモ(食べれません、ただし沖縄からの持ち出しは可能)、テンガイ、セロガタケボリ
※画像の右端のコセンジュガイは堺漁港のものです
今回はウキダカラが少なく、カノコとカバホシが異常に多かったです。普段ならあまり採れない種類が多く採れるのは嬉しいですが、ウキダカラを目当てに行ったので少し残念ではあります。まあ、イボダカラが採れたので何も文句はありません。
今回の採集で歩いた距離
28.3km
次回は御前崎での採集記事になります。
それでは失礼します。
20200301 中紀採集 [前半]
今年初採集の2日後、再び中紀(田辺市、みなべ町)に採集に行きましたので記事にします。
受験が終わり合格発表までの間、試験結果を考えたくないので海岸へ逃亡して採集に集中し、試験のことを忘れ去ろうというのが主な目的だったり。
まずは始発に乗って和歌山県田辺市にある芳養駅を目指します。道中は普通列車の中で睡魔に負けて爆睡。あっという間に和歌山県です。
8時半過ぎに芳養駅に到着。駅舎には絵が描かれています。
ここで降りたのには目的がありました。
みなべ町の堺漁港での漁労屑採集です。
堺漁港は非常に有名な漁港で、過去にオトメダカラやハグルマケボリが揚がっていましたが今はほとんど揚がらないようです。
田辺市からみなべ町に入ります。この画像の左に砂浜が広がっているのですがまともな貝はありませんでした。
堺漁港に到着。エビ網(?)を干していらっしゃる地元の方に漁労屑について聞いたところ画像の物を持ってきて下さいました。普段見慣れない魚介類が多々。非常に興味深いです。
漁労屑の中から3個頂きました。(種名がわからないのでどなたか分かる方は教えて下さい…)
[追記 20200316]
コセンジュガイのようです。教えていただきありがとうございました。
その後、堺漁港周辺で採集するもほとんど収穫はなく不発に終わりました。
このままでは坊主。高い交通費をかけて中紀まで来ているのにこの状況ではまずい。
そして、物資も切れてきたので、補給のためにみなべ町の中心部方面へ歩きます。
景色はとても良いのに貝がない。歩くだけで非常に足が疲れます。この時点で歩行距離は10kmを突破。免許をまだ取っていないので仕方ありません。(しかもバスがほとんど走っていない)
そして、みなべ町の中心部に到着。小休憩を南部駅で取り、水をペットボトル2本分購入し準備万端です。これから本命の1000に向かいます。例によってバスもタクシーも駅前にいなかったので徒歩です。
ああ、足が痛い。
道中の風景。さすが南高梅発祥の地であるみなべ町。眼下に梅林が広がります。梅林の見頃はすでに終わってしまっているのが残念ですが、今回のメインは採集です。
ちなみに南高梅は、南高、つまり南部高校で作られた梅であることが由来で名付けられたものです。
南部ロイヤルホテルで昼食休憩を取り、午後からの1000での採集に備えます。
後半に続く
貝採集の記事なのに貝要素が少ないのは気にしないで下さい。
20200228 中紀採集(2020年初採集)
初めましての方は初めまして。Nakakichi と申します。この度思い切ってブログを開設しました。
ブログ初心者のため拙い点が多々あると思いますが、年月を経る毎に上達すると思いますので、暖かい目で見て頂けると幸いです。
初投稿は先日2月28日に中紀に採集に出かけた時の記事です。この採集は2020年の初採集となります。
まずはJRで御坊駅へ。約8ヶ月ぶりの採集なので気持ちが高ぶります。(ウキダカラが大量に採れたら良いな)などと妄想しつつ、くろしおに揺られます。
御坊駅からバスに乗りポイントに到着し、早速打ち上げ帯や貝溜まりを匍匐前進で物色します。
すると、カノコダカラ(擦れ)発見。中紀では比較的希少なのでチャック付きポリ袋にしまいます。
海岸線に沿って歩いていると…
ヒメホシ発見!これも中紀ではなかなか見ないのでお持ち帰り決定です。
それから一度浜から撤収し休憩を挟んで採集再開。それから歩き始めて15分、何やら見慣れないものが落ちているのに気づきました。
メダカラにしては白い。もしや…と思い、拾い上げてみると…
薄紫色に色付いた両端、黒く染まった螺塔…
間違いない、アレだ。
ハモンドダカラ!!!
思わず大声で叫んでしまいました。
自己採集2個体目かつ和歌山県産2個目。
関東の方では和歌山県よりは多く産出するようですが、和歌山県では非常に稀少。
しかも中紀での採集となると恐らく前例が無いかもしれません。
そのあとも中紀では比較的珍しい種が立て続けに。
サバダカラや
これも中紀では初採集です。
そしてニセサバダカラ。
ニセサバは結構好きな種なので見つかると嬉しいです。
しかし、期待とは裏腹に、ウキダカラが一つも採れない!!!!
迫るタイムリミットへの焦りからか「サバはいらないからウキダカラをくれ」と呟く。
そしてここでまさかのホンサバダカラのブロッチ残りを発見!
いつもなら飛んで喜ぶのにウキダカラのことしか考えていなかったからかあまり嬉しくない。
この時点でサバ3兄弟が揃いました。
少し進むと漁労屑と思しき貝溜まりが。近寄って見てみるとタコノマクラが複数。
私にはタコノマクラを洗浄する技術がないので、残念ながら放置で先に進みます。
そして…次のポイントに到着し、「さあ、採集をしよう!ホシダカラがホシい」などと言っていると…
ホシダカラ成貝(破片)発見!!!
中紀での採集は極めて稀少で、本当に拾えるとは思っていなかったので絶句。
歴史的記録かもしれないと思いつつチャック付きポリ袋にしまいます。
その後はウキダカラも見つからず、テングニシが大量に投棄されていたり…
こんな感じの変わった地形があったりと、徐々にウキダカラが採れないという不安が確信に変わりつつあります。
そして最後の浜に到着。貝溜まりが複数個あったのでひとつひとつ丁寧に探していると、遂に!
ウキダカラ発見!
最後の最後に出てきてくれました。
しかしこの1個体のみでした。
まあ、採れないよりはマシだと思いつつ駅に向かいます。
無事駅に到着し、列車に乗り込み帰還。
初採集が最高の結果になりました。
採集結果
(読み上げは抜粋) 赤字は特に嬉しかったものです。
ハモンドダカラ
ホシダカラ成貝(破片)
クモガイ(幼貝)
ムラクモイモ
サバ3兄弟
アジロダカラ
ウキダカラ
ヒメホシダカラ
[追記]
採集で歩いた距離。
平均的な距離でした。いつもこんな感じです。