Nakakichiの採集記

タカラガイ、イモガイ、ソデボラ科、ウグイスガイ科が好きなコレクターの採集記。ホームグラウンドは中紀・南紀。

アオイガイを求めて 2020-10

南紀採集の記事の途中ですが、アオイガイを狙って札幌近郊の浜を調査していたのでその模様を記事にします。

 

10/9(金)

この日は授業が午後からだったので午前中、アオイガイの漂着状況を確認するために銭函に行きました。

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銭函の市街地の周辺はテトラポットがあるためあまり打ち上げが期待できないので波が直接入ってくる場所から採集を試みました。

しかしヨツアナカシパンやサクラガイは結構落ちているのですが、アオイガイは見当たりませんでした。
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浜から引き上げて、星置駅に向かっている途中、地質調査をしている現場に遭遇。地球科学をかなり学んでいるのに加え、白衣を着ていたので調査に混ぜてもらいたかった。


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10/13(火)

この日は前日の夜から海が荒れていたので、始発の列車に乗って銭函へ。浜に着いたらすぐ白衣を羽織り、採集開始です。

ライバルに先を越されないように気をつけながら浜を歩きました。
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波打ち際を波を被りつつ歩いていると、北海道に来て初めてのアオイガイを発見!

興奮していて写真を撮るときにブレてしまいました。

しかも軟体部もすぐ横に落ちていました。流石にお亡くなりになっていたので持ち帰って食べるのはやめました。
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また、それから数m歩くともう一つ発見!

少々小ぶりですがアオイガイには変わりありません。
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そのあと500mほどは何もなく、そろそろ出口というところで、3個目を発見!まさか3個も採集できるとは思いませんでした。

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その後、1限の授業があったので、即札幌に強制送還。採集時間は1時間程度でしたが、かなり充実した採集でした。

銭函駅のホームには「銭函」が置いてありました。これはニシン漁で稼いだお金を入れるための木箱で、昔はニシン漁の時期に各家屋の前にこれが置いてあったらしいです。f:id:Nakakichi_shell:20201014093141j:image

帰宅して1限を受講した後アオイガイを洗浄したものがこちらになります。

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10/14(水)

この日も前日に引き続き海が荒れていたので、始発の列車に乗り銭函へ。

昨日と違って青空が広がり、清々しい朝でした。

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浜を歩いていると早速アオイガイを発見!

かなり大破していますがお持ち帰りです。
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そこから100mほど歩くと、かなり大きめのアオイガイを発見!全長約10cmほどで北海道で採集した中では一番大きかったです。
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その後は特に何も無く、授業も無いのでゆっくり札幌に帰りました。浜から撤収し、銭函駅に向かっている途中、手稲山方面を見ると山頂付近がうっすら紅葉し始めているのが見えました。
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アオイガイが採れたのはこの2日間だけでしたが、その後も銭函に行ったのでそのときの様子をお送りします。

 

10/17(土)

この日も始発の列車に乗って銭函へ。

アオイガイはありませんでした。

紅葉が少し進んでいました。

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10/22(木)

この日も始発の列車に乗って銭函へ。

アオイガイはなく、サクラガイを適当に採集し、紅葉が進んでいるのを見て帰宅しました。
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10/24(土)

この日も同様に銭函へ。行く途中、手稲付近で副虹付きの虹が出ていたので車内から急遽撮影。
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かなり荒れていてアオイガイの採集どころではなかったのですが、波の花が打ち上がっているのを確認しました。紅葉もかなり進み、麓の方まで赤く染まってきました。

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10/30(金)

この日も始発の列車に乗って銭函へ。アオイガイの打ち上げはなく、カシパンを数個採集して帰宅しました。紅葉は全盛期を過ぎ、徐々に落葉し始めていました。
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以上がアオイガイの採集報告です。

 

ちなみに、最近の銭函はどうなっているかというと、下のような状態でした。

2/3(水)に氷点下11度の中、何を思ったのか波の花を見に行こうと思い銭函へ。波の花は見れませんでしたが、冬の荒れる日本海の様子がよく見えました。

いつも海岸に降りる際に使っていた階段は、堤防付近の除雪がまともにされていないせいでそこまで辿り着けず使用不可。冬の北海道で海岸に行くのはやめた方が良さそうです。

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20200319-0322 南紀採集 part3

こんにちは!なかきちです。

更新が遅くなり申し訳ございません。

3/21の採集の模様を記事にします。

 

3/21、起床してホテルの朝食を食べた後、コミュニティバスに乗って早速1ヶ所目のポイントであるTポイントまで移動しました。

 

獣道を抜けて海岸へ出ると、そこにはホシダカラが落ちていました。

このポイントではホシダカラが多く、行けば確実に破片は見つかります。

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さらに、貝溜まりを採掘しているとスソヨツメを発見。今回の採集はスソヨツメに恵まれました。
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そして、タルがあったり
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ハチジョウの破片があったりと、そこそこ貝がありました。
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極め付けはこれ!

アミメダカラです。串本はアミメダカラの分布のほぼ北限で、串本産のアミメは極めて希少。採れるととても嬉しい種類です。

串本のアミメはかなり大型で、奄美や沖縄の個体よりも横幅が広いという特徴があります。
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その後、Tポイントを離脱し、前日と同じ場所で食事を取った後、徒歩で橙家下ビーチへ。

 

貝溜まりを採掘しているとコモンイモを発見。

これも串本ではそこそこ珍しいのでチャック付きポリ袋に収めます。

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ミウサギではテンロクケボリが。

テンロクケボリは串本でよく見る種類ですが、マメウサギの方が若干多い気がします。
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ここで大問題が発生。なんと、バスがほとんど走っておらず、予定に支障が出てしまうという事態に。そこで急遽、橙家から潮岬まで徒歩で行くという暴挙に出ます。

道中で目にしたのはこれ。

トルコのお守りであるナザール・ボンジュウです。国道42号線の横にあるのですがかなり巨大です。

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そして、馬坂を登って潮岬へ。そこから本日の採集場所である激坂ポイントへ移動。
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高さ60mの段丘崖を降り、やっとポイントに到着。熊手でサンゴ礫を掘りながらチドリダカラを探します。

そして、大量のチドリダカラをGET!

このポイントはなぜかチドリダカラが多産で、その他の南方系の貝も多い印象です。
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その後潮岬灯台へ行き日没を見て、近くの中華料理店で夕食をとってホテルに帰還しました。
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3/21の採集結果

Tポイント

ホシ、タル、スソヨツメ、イボ、アミメ、ホンサバ、ヒメホシ

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OH下ビーチ

ユキゲイモ、コモンイモ、カバフ、タル、チドリ、カノコ、ウキ、サバ、イボ、クロ、テンロクケボリ
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激坂ポイント

チドリ、テツアキチドリ、ウキ、ツマムラサキ、サバ、ニセサバ、イボ、マメウサギ、ゴマフイモ、ムラサキアンボイナ
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かなり良い採集でした。次は3/22の採集の模様をお伝えします。

更新が遅くなり申し訳ございませんでした。夏休み中に南紀採集の記事を完結させます。

20200319-0322 南紀採集 part2

前回の続きです。3月20日 午後の部となります。

昼食の時間になり、S島対岸には飲食店が全くないのでこの近辺で唯一(?)のレストランがある場所まで移動。

食事を済ませ、レストランの周辺の上昇ポイントで採集を開始します。(略称がUPなので和訳して上昇です)

この浜はチリメンとアミメとチドリのポイントで、もちろん狙いはチリメンです。浜を歩いていると良さげな打ち上げラインがあったので掘り返していたら…

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スソヨツメ発見!

本日3個目です。串本で1日にこんなにスソヨツメが採れるのは初めてです。
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そしてお目当のチドリも発見。あとで大きさを計測してみると、でっかいものクラブ入賞サイズでした。串本のチドリは大粒です。

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そしてミカドミナシを発見。串本ではかなり珍しい部類に入ります。沖縄奄美の個体と違って全体的に白っぽくなる個体が多いです。

その後上の打ち上げラインを見ていると…

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クロハラダカラ発見!!

このポイントでは初採集です。和歌山県産のクロハラは房総や御前崎と比べるとかなり希少です。

そして次に出てきたのが

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シロマダライモ!!

南紀ではかなり珍しい部類に入ります。私はまだ16年間で5個しか採集したことがありません!奄美に行けばかなりいるんですけどね…

名前にマダライモとついている割には全く似ていないですけどね。

 

さらに浜を歩いていると…

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イボダカラFD!!!

朝に割れたFDを見つけて悔しかったですが、なんとかリベンジを果たしました!

色は薄いものの艶が完璧に残っています。
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そしてカノコの模様残りも発見。模様が無くなってしまった個体は多いのに模様残りはあまり見かけません。

そして私が好きなタカラガイ1位は2つあるのですがそのうちの1つであるタルダカラも無事に発見。いつもは20個くらい採れたんですけども今回は3個しかありませんでした。

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そんなことをしているうちに日が傾いてきたので本日最後のポイントである橙家下ビーチへ移動。もちろん全て見る余裕はないのでバスの時間まで30分、薄明の中タイムアタックを敢行します。実質採集可能時間は10分程度でした。

そんな状況下で見つけたのは、チドリダカラの良品!黄色がかったチドリは新鮮な証拠です。

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その後バスに乗ってホテルへ行き1日目は終了。

3/20の成果一覧

Nポイント

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Aポイント
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S島対岸
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上昇ポイント

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3/21に続きます。

20200319-0322 南紀採集 part1

皆さんこんにちは。なかきちです。

現在、授業がGW明け以降に延期になり予定を狂わされております。しかも授業がオンライン検討中…

オンラインなら脱北させろ!と不満を漏らしております。

今回は私の父なる大地、南紀串本に採集に行ってきましたので記事にします。採集量が膨大なので数パートに分かれると思いますが、どうぞ最後まで見ていって下さい。

 

3月19日

まず、くろしおに乗って11時過ぎに串本に到着。この日は午後3時頃から大雨になり、全く採集ができない状況になりましたが、最初から採集をする予定がなかったので、特に影響はありませんでした。

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3月20日

朝5時過ぎに起床。この前の沖縄みたいに寝坊することはありませんでした。

串本駅前のバス停からバスに乗って最初のポイントへ向かいます。そして、1箇所目のポイントであるNポイントに到着。ここはハチジョウFDとホシFDが過去に大量に打ち上がった場所で、何かあるかと期待して浜を歩いていると、開始数分でタルを発見。このポイントでは比較的多く、行けばほぼ確実に採集できます。

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次に見つけたのがイボダカラ。

FDなのに割れていてとても勿体無い…

割れていなかったら良かったのに…
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落胆しながら浜を歩いていると、予想外のものを発見。この角ばった形…

 

スソヨツメダカラ!!!

串本では比較的希少の部類に入ります。串本産クロハラと同じくらいのレア度ですね。

模様残りはまだ3個しか見かけていません。
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そして2個目のタル。

このポイントではタルのFDを以前に見つけたことがあるので期待しましたが擦れたものばかりでした。まあ、タルが採れるだけでも感謝しないといけないですが…

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そして割れたホシダカラ。勿論スルーです。

ホシは割れたものが多い割に割れてないものが無いんですよね…

大きさゆえにすぐ持っていかれてしまうのが理由でしょう。
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ここでバスの時間が来たのでNポイントは終了。次のポイントへ向かいます。

次のポイントは過去にスイジガイの成貝2個とフシデサソリの成貝、クモガイ、スソヨツメが打ち上がったポイント。もちろん目当てはスイジガイとスソヨツメ。到着して浜を歩き回りましたが、めぼしい収穫はなく、坊主を覚悟していたその時!

スソヨツメ発見!!とりあえず目標は一つ達成したのでよしとします。しかしそれ以外は目立った収穫がなく撤収。次のポイントまで徒歩で数km移動しました。

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次のポイントはS島の対岸にある浜。ここは微小貝とFDが多く熊手があればとても楽しい場所です。浜に到着し熊手で採掘していると…
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ん?これは…クロシオダカラ!!!

房総や三浦ではよく採れるようですが、和歌山では激レアです。

串本ではオゴクダ浜以外では見たことがなく、オゴクダ以外で初採集となりました。しかしこの後悲劇が…

ホシダカラの幼貝FDの奥に挟まって取れなくなりました。よってこの画像が遺影に…
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その後、カノコダカラのFDを見つけて歓喜したのでクロシオのことは何ともなくなりました。

 

午後の部に続く…

20200315 北海道小樽市銭函採集

皆さんこんにちは。なかきちです。

今回は3月15日に行ってきた自身2回目となる北海道採集を記事にしました。今後北海道に住むので北海道採集の記事が多くなると思いますが、北の貝の魅力をお伝えできればと思います。北の貝はまだ初心者なので同定が間違っていたりすることがあると思いますが温かい目で見てやって下さい。

では本編に移ります。

まず、札幌駅から普通列車に乗り、小樽市の端、銭函駅を目指します。今回は適当に海岸を選定し、札幌から最も近い浜を選びました。


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銭函駅に到着。駅にはニシン漁で稼いだ金を入れる箱である「銭函」が置かれています。尚、銭函という地名はこれとは無関係で、アイヌ語で「崖下の狭い海」という意味を持つ「セニ・ハコ」が由来ですが、諸説あるようです。

銭函駅から数百m歩くと海岸に出ます。

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気温3度にもかかわらず、日差しが強く暑く感じました。波打ち際を適当に探していると、今回の目当てであるヨツアナカシパンを発見。カシパンは英語で[sand dollar]。この後も何個も見つけたので、銭函が本当に「ドル箱」状態に。

カシパンは沖縄や中紀ではほとんど見かけないので嬉しい収穫でした。
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それにしてもこちらのツメタガイは、獲物になる貝が巨大なせいか、8cmくらいの大きさの巨大ツメタガイを何個も見つけました。

さすが北海道。全てが大きい!!

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こんな感じで砂茶碗(ツメタガイの卵)が至る所に転がっていました。
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そして浜の近くにはこのようなものが。

除雪した際の雪を溜めている場所と思われます。融けて氷柱のようなものが形成されていました。

その後新千歳空港へ移動し脱北。無事に帰還しました。
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採集結果

カシパン、エゾタマガイ、ユキノカサガイ、チヂミボラ、オウウヨウラクアカザラガイ

サクラガイを複数採っていましたが割れました。

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これにて北海道採集は終了です。次からは数回に渡って串本採集の模様をお伝えしていこう思いますので、気長にお待ちください。

最後まで見ていただきありがとうございました。

 

20200307-0309 沖縄本島タイムアタック採集 1日目・2日目

御前崎採集の翌日、合格発表があり無事に合格を確認。合格したらすぐに沖縄に合格報告兼採集に行くと宣言していたので、空港に行きJALスカイメイトを利用して沖縄へ。

スカイメイトとは12歳以上25歳以下の方限定の格安運賃のことで、搭乗日当日に出発空港にて空席がある場合のみに利用できるものです。通常運賃の約半額〜60%割引で乗れるのでかなりお得ですね。ただ、予約ができないので、重要な用事がある時は利用するのを避けた方が無難です。

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伊丹空港の出発ロビーで待機していると、搭乗する便が遅延するとのこと。

飛行機の中で2時間ほど寝ていると知らぬ間に沖縄・那覇空港に着陸。

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これを見るのは何十回目だろうか。もう数え切れない。

ホテルに到着し、とんでもないことに気がつく。筆箱を機内に忘れ、手袋を持ってきていなかった!

すぐに近くの店で瓦礫撤去用の手袋を購入。

沖縄のサンゴ礁石灰岩はかなり鋭く、ちょっとしたことで手を切るのでこの程度の防御が必要です。(前に一度、石灰岩で足をすりむいたことがあります)

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3月8日、目が覚めたら8時半。絶望的な起床をしてしまいました。既に乗る予定のバスは行ってしまっており、すぐに予定を立て直します。

その結果、採集に費やせる時間が80分であることが判明。タイムアタック採集が決定しました。目標は制限時間内にフイリチドリを発見すること。ただでさえ採集が困難な種をそんな方法で手に入れられるかは不明ですが、ひとまず、採集ポイントの糸満市に向かいます。

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ポイントに到着してすぐ、熊手でフイリチドリを採掘します。すると、チドリダカラ(1つはFD)を2つ同時に発見。経験則ではフイリチドリはチドリFD 25個につき1個の割合で見つかるのでとりあえず採掘を続けます。

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途中経過。この時点で40分が経過。残り40分で見つかるか不安になります。

結果、フイリは見つからず。80分で見つけようというのがそもそも無謀だったかもしれませんね。

3/8の結果

フイリの代わりにジュズダマ(破損)が採れました。あまり良い成果とは言えないので、翌日の採集ポイントに悩みます。

久米島か本島北部で悩んだ結果、本島北部を選択しました。3/9につづく。

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3月9日、昨日とは違い、しっかりと起床。那覇空港に荷物を預けて身軽になり、高速バスで名護を目指します。

名護に到着し、名護市の市街地から程近い人工ビーチへ。過去に何度も来ていてそれなりに良い成果があったので期待です。

歩いていると変わったものを発見。

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サラサミナシモドキのフリークです。こんなに変形した個体は初めて見たので、状態は悪いですがお持ち帰りです。

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続いて適当に見て回っているとジャノメを発見。擦れていますがジャノメは8番目に好きな種類なので当然お持ち帰りです。
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そしてここでまさかの、ハラダカラ!!!

ここ、人工ビーチですよ。なんでこんなのが落ちているんですかね。破片ではあるものの、ハラダカラが打ちあがる人工ビーチ…恐ろしい!

そのあとも色々と採集し、バスの時間になったのでA&W浜へ。

バスの時刻を確認したところ、なんと!

「制限時間60分」であることが判明。こんな制限時間では採集など無理だと思っていましたが、浜の状態があまり良くなかったので、なんとか制限時間内に収まりました。

 

A&W浜に到着し、少し歩いていると、まさかのチリメンダカラが。糸満では一つの浜で40個くらい採れるほど普通種なのに、名護では激レアです。

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続いて、ミカドミナシの良品を発見。これは見つかると嬉しいイモガイで、御前崎でヒメハラを採るような感覚で採集する貝です。f:id:Nakakichi_shell:20200324080819j:image

そして、制限時間の60分が経過し、強制退去。

少ない時間の割にはイモガイが充実していて楽しかったです。

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その後、高速バスで那覇空港へ戻り、出発ロビーへ。


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搭乗する飛行機がJTA美ら海水族館がコラボしたジンベイジェットだったので歓喜

機内で寝ていると知らぬ間に関空に到着。その後無事に帰宅しました。

尚、機内に忘れた筆箱は那覇空港で預かってもらっていたものの、取りに行くのを忘れ、北海道に行く際に関空で回収しました。

3/9の採集結果

(ハラダカラが打ちあがる人工ビーチ)

制限時間90分

ハラダカラ(破損)、ジャノメ(穴あき)、カバフ(沖縄ではあまり見かけない)、ヒロクチ、スソヨツメ、ヨツメ、メダカラ(沖縄では希少)etc...

ハナヤカケボリ、シロマダライモ、タガヤサンミナシ、ベニイタダキイモ、サラサミナシモドキ、コモンイモ、ヒラマキイモ、サツマビナetc...

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(A&W浜) 制限時間 60分

ミカドミナシ、クロフモドキ、クロザメモドキ、ヒラマキイモ、コモンイモ、ニシキミナシ、トサカガキ、ジュドウマクラ、ウラスジマイノソデ、チリメン、メノウチドリ、ヨツメ、サバ、ホンサバ

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以上になります。最後まで読んで下さりありがとうございました!

今回は採集がメインではなかったのであまり採集はできませんでしたが、楽しめたので良かったです。

次の記事ですが、北海道採集の記事か串本採集の記事のどちらかになるのですが、北海道の貝の同定がまだ終わっていないので串本が先に出ると思います。

 

御前崎採集結果

御前崎採集の結果報告です。

まず、1日目から。

(S海岸)

ヒメハラダカラ×3、クロハラダカラ、クチグロキヌタ×4、コモンダカラ(FD)×2、ハナマルユキ(FD)×2、カバホシダカラ、カモンダカラ

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(灯台下)

ウキダカラ(風により飛ばされた)

クロダカラFD(風により飛ばされた)

ツグチガイ×1(風により飛ばされた)

ツグチガイ×7

アヤメケボリ

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1日目は以上です。

 

2日目

(S海岸)

ヒメハラダカラ×2

クチグロキヌタ×3

オミナエシダカラFD×3

ハツユキダカラ×2(うちFD1)

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(灯台下)

ツグチガイ×2

 

以上です。

ハツユキとオミナエシ種子島まではよく見かけるのですが、沖縄奄美ではほとんど見かけず、オミナエシに限れば未だに採ったことがありません。個人的にはハツユキとオミナエシを採るなら御前崎一択だと思います。

(数が多く状態の良いものが比較的多い)

ヒメハラダカラについても御前崎より西では全く見かけず、採るなら御前崎か房総ですね。

私は和歌山と沖縄奄美によく行っているのでヒメハラが採れず、御前崎に行きたいと思っていました。今回採集に行き、ヒメハラを合計5個採集出来たので非常に充実した採集になりました。

これにて御前崎採集の記事は完結です。

ここまで読んで頂きありがとうございました。

次回は沖縄本島採集です。